いろは椿
2014/06/29 (Sun) 色の在るところ

日曜美術館で志村ふくみさんの回を観ながら、この方の本を大学時代に読み始めた時に胸に染み通るような感覚を覚えて、勿体なくて読み通せなかったことを思い出しました。当時は海外にしか興味がなくて、日本のことは日本人だから別に習う必要もないと不遜にも思っていた位でしたので、それでも打たれたのですから、とても澄んだ言葉だったのだと思います。

花の色は、咲くまでは木の中に、枝や幹にとどまっていて、咲いたら彼方に飛び去ってしまうという言葉が今日も紹介されていました。だから、咲く前の木を煮ることで色を頂いて染めているという話です。

目に映る色というのは、中学生の時にふと思ったことがありました。ちょうど虹の色と可視光線について理科で習った後だったと思うのですが、その頃は身体検査の項目に色盲検査というのがあって(点描の中に同系色の色で文字や数字が描かれていて見分けられるかどうか試すあれです)それが見わけられない人もいるんだなと思ったこともあって、或る日の学校の帰り道に、青々とした夏の田圃を眺めながら、今ここで目を閉じたらその色は本当に存在しているんだろうか、自分が見ている色というのは絶対的なものではないんじゃないか、という感覚に襲われたのです。

それを今でもよく思い出します。咲くまでは色は此岸にいる、ということがすとんと腑に落ちるように思われるのです。

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冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

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