いろは椿
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2013/04/04 (Thu) 松風と須磨の浦

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五月の舞台の演目が決まった時から行ってみようと思っていた須磨に行きました。
誕生日の前日。ずっと忙しいので、えいっと平日休みを取って。

向かう時は晴れていたのに、着いた頃から曇ってしまいましたが、眺め渡す広い広い海景に往時を想ったひとときでした。

浜辺でゆっくり、さくさく砂を踏みながら、小指の爪ほどの小さく綺麗な貝を手のひらに載せるなどして戯れて。足元に打ち寄せる波を見ていると、時間を忘れるような。


そこから少し歩いて、松風村雨堂にもお参りしてきました。

松風と村雨は、須磨の辺りの長者の娘で、浜には汐汲みに来ていたそうです。
それを見初めたのが、都落ちしていた在原行平。姉妹ともに召して、無聊の心を慰めたとか。
やがて罪を赦されて都への帰還が叶った時、二人に別れを告げて哀しませるのに偲びないと思った行平は、自身の烏帽子と狩衣を松の木にかけ、歌を残して立ち去ったとされます。

貴種流離譚のひとつとして愛され継がれるお話で、謡曲では「松風」として遺っています。
そこから作られたのが長唄舞踊の「汐汲」です。

こんな広くて美しい浜の風景の中で(イメージでは波の輝く朝の光の中?)、見慣れた海の男たちとは似ても似つかぬ貴公子に会って情を交わすことになった姉妹の心境は推して知るべし、です。現代人の私からすると、どう考えても身勝手かつナイーブ過ぎる行平の行動ですが(そもそも源氏物語の須磨の巻の原型となったお話ですから色男は今も昔もこういうものか...)、彼女たちにしたら憎めずいつまでも可愛いひとだったんだろうなと。海の先を眺めていつかは戻ると信じていたのかな、と思いを馳せてみたのでした。

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冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

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