いろは椿
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2012/05/06 (Sun) 日曜の中之島

九連休も今日まで。
何かと用事の多い時期の連休は会社に行かないというだけのことであまり実質的に休みにならないので、また別の時期にゆっくりすればいいかしらという積もりでおります。

それにしてもブログで見ると、長岡京にお邪魔してからまだ一週間しか経っていないのに、一ヶ月くらい過ぎた気分なのはどういうことなのでしょう、笑。逆浦島なので(一日千秋?)良いのではないかと自分を慰めてみるのですが。

朝から、東洋陶磁美術館に行ってきました。日曜朝にここに行く、というのは気持ちが贅沢になれるので良いものです。現在はマイセン展が開催されています。マイセンと聞いて浮かぶ豪華絢爛宮廷調というのは、個人的な趣味には一致しませんが、物としての興味で観てみました。

最初はベルリンから逃げた錬金術師をザクセン領主が捕らえて、金を作らせようとしていたようなのですが、そこから陶磁器の製法を研究させるという流れが面白い所。宮廷化学者がいて、協力して製法を模索したようです。江戸時代にヨーロッパに渡っていた景徳鎮や柿右衛門の写しから始まり、時代を追うに従って、現在思い描くようなスタイルに。
写しの時には上手なのですが「この意匠ただ写してませんか?」的な不思議さがあったり(例えば中国では男性の子沢山の吉祥文であり当時のヨーロッパになかった柘榴が玉葱だと思われ、結局その後も「玉葱文」として確立されているようです)、後世になってギリシア神話の場面を描いた展覧会用の大きな壺や宮廷用の食器セット、無数の小花の貼花による緻密な作品に至るとなると彼らの技術の骨頂が感じられて、物の伝播と発展という潮流を思う上で楽しい時間でした。

その後、常設展へ。中国の唐・元・明といった各時代や高麗の陶磁器が収蔵されています。こちらは空いているので、一つ一つ眺めながら思考に遊ぶことができます。元々、墳墓に埋葬する装飾品を作るためとして製陶技術が発達したというのは思いがけないことですね。
油滴天目茶碗という美しい品もあります。私は未だ茶道に暗いので、この器がなぜ歴史を経て人気なのかは門外漢の想像を出ませんが、その漆黒から瑠璃色へと徐々に色が濃く移ろう中に、窯変による銀の斑が星のように数え切れないほど散っている様子が、一服のお茶に宇宙を感じるよすがになるのかな?と思ってみたり。

DSC_1123_edit0.jpg
人気の展示があると多少混みますが、佇まいが閑静な美術館です。到着した時は雨風が吹き降っていたのが、出る時には晴れていました。

お向かいには中之島公会堂も。
DSC_1122_edit0_edit0.jpg

帰宅してから、ずっと積ん読にしていた「近代歴代 柿右衛門」という本(ほぼ図録ですが)をゆっくり眺めました。こちらは江戸時代に隆盛を誇った柿右衛門の再興に取り組む十二~十三代辺りの健闘に触れて、焼き物というのは面白いものだという感を新たにしました。

余談ですが、鳳凰、龍、桃、柘榴、唐獅子、牡丹、花鳥文や草木文、元は中国から伝わった意匠にそれぞれ意味や願いがあって、知ると良いものだなと思うのですが、何だか身近にありふれ過ぎて陳腐になってしまったり、ちょっと違う系統のイメージと結びついて敬遠されることもあるのは勿体ないようにも思われました。(とはいえ、私は花や動物が好きなだけで、七福神とか寒山拾得とかの意匠も好き?と言われるとそれはちょっと微妙ですが)

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冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

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