いろは椿
2011/06/13 (Mon) 子供の時間

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読み進むにつれて、この著者の方はどうしてこんなに私の言いたいことが分かるんだろう?という思いをすることが時々あります。それはきっと何百万の読者が思っているので、結局、個性とかユニークな差異というのはごく一部分で、人間似たようなことを考えているのかもしれません。

さて、子供の時の時間は長い、というくだりで、思い出したことがありました。
一年の長さは、1歳の時は1/1、5歳の時は1/5、だから大人になると時間が経つのが早いんだという言葉。
発言したのは80代の歴史学者の方でしたが、"Mais, qu'est-ce que tu dis? C'est pas scientific!"といった調子で理系の息子さん達に反論されても、「でもそうとしか思えないよ」とおっとりと構えていらしたのが印象的でした。私は「ああそうだなあ」と共感して、育つにつれての時間感覚と、自分の感情の消費が加速度的になっている事実に対する回答をもらったような気がしたものです。

子供の時の幸せな記憶、といって思い出してみると、5歳位を境に醒めていってしまったような気がします。でも、長いなあと思って過ごしていた幼い頃の時間は凝縮して、小さな種が記憶の中にいくつも転がっていて、忙しい時だったりぼんやりしている時だったり、タイミングは不問なのですが時々ゆるゆると発芽して咲いては「そっか、あれがあったんだからいいか」と和んだ気持ちにしてくれることがあります。走馬灯のような大人の時間を、中和してくれているようです。

画像の睡蓮は、昔から家の庭の隅にある水たまりとも沼ともつかない池に咲いています。後から植えたので、昔は藻くらいしか無かったのですが、蛙が産卵するのにちょうど良かったらしく、季節になると小指の先より小さなアマガエルがたくさん育ち、石垣を上ったり泳いだりしていました。元来、両生類や爬虫類が好きだからだと思いますが、薄翠色に透き通っていて何ともいえない程に綺麗で愛らしい生き物でした。不思議なもので、就学年齢前に会った人の顔は覚えていないのですが(少なくとも個人的には、覚えていると思っているのはずっと後になって見たアルバムの写真がきっと記憶を補完しているのだと思います)、その時限りの筈の動植物を目にしたり触ったりした記憶は極めて鮮明です。

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できれば10年以上前に…

戻りたいなぁ(^_^;)再就職して1ヶ月経つのが少しゆっくりになりましたが、心体とも年をとったなぁ…と思います。職場の女の子に年いくつに見える?って聞いた見た目年齢が着実に5才は上がってました(笑)
頭の中は若くても…身体は年とってる。以前ピーターパンシンドロームって言葉が流行りましたが、正にそれなんでしょう。
椿さんは戻れるなら何歳くらいに戻りたいですか?

2011/07/12 08:12 | よしっこ [ 編集 ]


よしっこさん

コメントありがとうございます!(気づくのが遅くて申し訳なかったです...)

どちらかというと、常に今が一番だと思っています^_^;
幼稚園以来、楽しい思いとしんどいのと半々でしたので。敢えて選ぶなら、物心つく前まで遡って、まだ白紙の頭で何を考えてたのか覗いてみたいですね、笑。

2011/07/22 22:11 | 椿 [ 編集 ]


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冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

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