いろは椿
--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2011/03/06 (Sun) 鏡

ume_20110306231636.jpg

大学三年の春休み。初めてパリに一ヶ月行かせてもらった時、ちょうどチェン・カイコー監督の映画「覇王別姫」が公開されていました。当時は映画狂いで、これは日本でも既に観て気に入っていた作品だったのです。ぜひフランス語字幕でと思い、語学学校の仲間と4人で鑑賞しました。
見終わって、同級生(ドイツ人)が一様に訊いてきたのは「ねー、なんで馬が進まないって言ってたの?」。

ご覧になった方には自明ですが、この作品は項羽と虞美人をテーマにした京劇を演じる俳優達(男優と女形)の愛憎と彼らを取り巻く当時の中国の政情を描いたものです。いわゆる四面楚歌の故事は、私自身は高校の漢文で習いましたが、「虞や虞や 汝をいかんせん」の部分であったり、その前の、馬(騅)が項羽を慕って動かない部分に、いたく感動したものでした(*悲恋と動物に弱いのは三つ子の魂)。

さて、その時に説明しようとしていかに苦労したか、ご想像に難くないでしょう。筋だけは説明できても、詩の切なさを伝えられたとは思えません。(何で馬が?と首を捻り続ける人もいました。)その時初めて、ドイツでは中国史をそんなに(殆ど)習っていないということも認識したのでした。

逆もしかりなんですよね。日本で世界史科目として習うヨーロッパは、当の国々からすれば大きな事項を飛ばしていることもあるでしょうし、ある事項に対する感覚は背景を伴って変わってしまうのですから。

論の飛躍と言われようと、この時のことを思い出す度に、現代日本の伝統芸能の観客ということについてふと考えてしまうのです。

つれづれ | trackback(0) | comment(0) |


<<悩みは尽きず | TOP | 冬の苺>>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://irohatsubaki.blog19.fc2.com/tb.php/250-b7c7a94e

| TOP |

どんな人?

椿

Author:椿
冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

訪問御礼♪

Quelle heure est-il?

お便りはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

Online Counter

現在の閲覧者数:

ブログ内検索

RSSフィード

お気に入り

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。