いろは椿
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2010/06/29 (Tue) 穏やかな日々

先日から、今年の四月に亡くなった多田富雄氏の本を数冊積んだままにしていましたが、やっと少しずつ読み進めています。ゆっくり本を読む時間を疎かにしていた分、言葉が滋養となって吸い込まれていくようで、脳が活字の砂漠状態になっていたのねと反省しました。
奇を衒わず、自身とまっすぐ対峙するような氏の文章が、対象に鋭くも優しい視線を向けているのを感受するのは、非常に心地よいものです。

つくづく、当たり前のようでいて「何も起きない」ということは本当は幸運なことだと思ったことはありませんか。
朝起きる、ご飯を美味しく食べる、ちょっと仕事したりちょっと好きなこともして、一日を営んでまた眠る。
その中で、毛筋ほどの差で、事故に遭わずにすり抜けている瞬間があったり、細胞の免疫反応が身体を守ってくれていたり、絶妙のバランスで綱渡りしながら生きているんだなと思うと、わざわざ身体に悪いことをしたり、人生の無いもの探しをしたり、エゴで人に嫌な思いをさせるようなことはやめないと、人生に不遜だという気になります。
(あ、無いもの探しとは、夢を追うということではなくて、欲にかられての話です。)

身の丈とか「分」という言葉は、個性尊重の時代が加速する中ではあまり言われなくなりましたが、不自然なことはしないという点で、根本にかえってみても良いと思います。

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冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

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