いろは椿
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2013/11/30 (Sat) ふらっと



東京出張の隙間時間を見つけては、銀座のメゾンエルメスに寄ります。と言っても、8階のフォーラムを覗くだけなのですが。

いつもアートのインスタレーションが開催されていて、平日でも夜8時まで無料で見ることができる素敵な場所です。
アーティストは好みだったり、新しく好みを発見したり、逆にそんなに好みじゃないこともありますが、いずれも限られた空間を生かした表現が新鮮で、こんな素材でこんな主張ができるのね、という点では毎回何か揺さぶられるものがあるのです。

今回は、「クローゼットとマットレス」と題し、スミルハン・ラディック+マルセラ・コレアによる巨大なクローゼットと縄で吊られたマットレスのインスタレーションでした。人の毎日をたくさん詰め込んで閉じていることに意味があるクローゼット。眠るという個人的な営みを支えて包み込むマットレス。普段あまりに何気なく使っている家具も、なんだか鼓動しているような、思いがけなく家というものやその単位がボーダーレスになる状況が頭をよぎりました。心理的なことかもしれませんし、内戦地帯のことなどを踏まえたメッセージもあるのかな?と、会場でもらった展覧会メモを眺めています。

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2013/11/29 (Fri) 六年

織田作之助の「夫婦善哉」をドラマで観ていて、設定は全く違うのに両親に似ていると思いました。父は柳吉ほどぼんぼんではなかったし、母は芸妓ではありませんが、たぶんいつまでも夢見るようで取り扱いの難しい男性と天真爛漫でしっかりものの女性という取り合わせでしょうか。

父は頭が良くて感受性が強くて好き嫌いが極めて激しかったので、凡そ組織で働くのはかなり窮屈だったと思いますが(堅い業種なのに自由人すぎて上司になった方々が手を焼いたのは想像に難くない...)あれだけ嫌々ながらよく務めあげて養ってくれたんだなと今になると思います。

鬼籍に入って時間が経つのは早いものですが、最期は非常に穏やかで造作どおりの美しい顔に戻り、血の気がひけると白くて彫像のようだったのを思い出します。たぶん、何だかんだ言って、好きなことは全部したのかもしれません。

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2013/11/25 (Mon) 紙一重

業務の一環で聴講した講習会。人に起きた事とは、可能性としては髪一筋ほどの違いで自分にも起きていたかもしれない、と思いました。普段、足りないことばかり数えてしまいますが、何か恵まれているとしたら、それを他者に還元していくために持たせてもらっているのかもしれません。

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2013/11/17 (Sun) 左手の音

禅の公案に、隻手音声、片手の鳴る音はいかに?というテーマがあります。左手だけで奏でるピアノ演奏を広めようとしているピアニストの方を取り上げた番組をNHKで観て、思い出しました。右手が演奏できなくなって、絶望から再出発し、左手だけの世界を模索しているそうです。通常、ピアニストの弾く手元は企業秘密のようなものらしいですが、同じように左手だけの演奏を余儀なくされた人が弾けるように ご自身の演奏をすべて動画で公開していたり、左手の演奏用に作曲された作品を海外に行って探してレパートリーを増やしていらっしゃるそうです。

クラシックに殆ど興味がないのですが(正確には、あらゆる芸術そのものには興味がありますが、スノビズムの対象にしたくないので鑑賞と称する集まりに加えられるのは面倒くさいという意味です)努力から生まれる音は美しく、両手で弾かないと完成度に不足があるというのは単なる固定観念なのだと、揺さぶられた思いがしました。

一握りの人にしか備わらない才能、それを基に努力し続ける才能にまず恵まれたという点はあるとしても、これしかない、これが本当に好きだからやるしかない、と思い定められる人の強さというのは眩しいものです。

きくみる | trackback(0) | comment(0) |


2013/11/14 (Thu) 人が見たら

青山次郎という人物のことは白洲正子さんのエッセイで知ったのでしたが、強烈な個性の持ち主で、一番記憶に残った言葉の一つが「人が見たら蛙になれ」というもの。

骨董に心酔していた方なので、お気に入りの品を絵に描いて添えた一言でしたが、物もそれだけ愛されたら幸せだなと思います。

自分ではない人の手の内でよりよく愛でられるようにと送り出されるより、価値を分かることに絶対の自信を持って手元に置いていつくしむ方が関係に責任を持つってことじゃないですか。

蛙になるのでもいいからそれだけ落ち着ける居場所があるのは羨ましいことです。

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2013/11/12 (Tue) 車窓から

東京に向かう新幹線には数えきれない位乗っていますが、大学に受かって上京した時の、無条件に未来を信じることが出来た高揚感というのは、もう戻ってこないんだなとしみじみ感じるのも確かです。

あの時は、自分の能力もどこまでも伸びると思っていたし、これから綺麗になれると思っていたし(笑)、どんなに素敵な人と相思相愛になれることかと楽しみを持てたし、要は根拠のないことに望みをつなげる位には楽観的でいられた訳ですが、言ってみればそんな事を信じられた位には若かったのでしょう。

20代でもまだそんな気分は残っていましたが、きっと若いというのは太陽電池みたいなもので、今はこぎ続けないと発電できない、自転車式の発電機みたいな気になることがあります。

この車窓から眺める景色が、薔薇色に見える程おめでたい思考にはもう遡らないなと感じますが、なんだかんだ一歩ずつ、わらしべを拾って交換してきたようなキャリアと淡々とした毎日でも、何事もなく生きていて、出張で新幹線に乗ったりも出来るんだからがんばったものよ、と一応自分を誉めてみようと思うのでした。

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2013/11/03 (Sun) 今朝も

朝顔がまた咲きました。たぶん、これが最後の花かもしれません。小さいし、少しくしゅ、としていますが、淡い綺麗な色をしています。
でも、花の引き際は花が決めること。
名残りと思うのは人が思うだけで、花にはこれがリアルな「今」、または未来、なんでしょう。

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椿

Author:椿
冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

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