いろは椿
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2012/12/09 (Sun) 須田悦弘展@千葉市美術館

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今年は予定の合間を縫ってなるべく美術館に足を運ぶようにしてきて、
何気ないものから、これは是非!というものまで、
気軽に一人だったり、時には一緒に行きたい人と絵の時間を共有できたのもとても嬉しいことでした。

そんな中、内容としては、千葉市美術館での「須田悦弘展」が単独首位のマイベスト。
年の瀬にとりわけ幸せな時間を貰った展覧会でした。

須田さんの作品というのは、本物と見紛うような木彫りのお花(を含めた植物全般)です。
確か友人に「メゾンエルメスのギャラリーが面白いよ」と昔教えてもらって見に行った時に丁度展示されていたのです。
とても緻密で美しい、でも、温かみがあってユーモアがこぼれる作品群に魅了され、立ち去り難いくらいだったのを覚えています。
その後も大阪の国立国際美術館での三人展で再会。
この美術館には、パーマネントコレクションで「雑草」「チューリップ」が所蔵されています。
ちなみに「チューリップ」はエスカレーター横の柱にいつも在るのですが、「雑草」はコレクション展の時にしかお目見えしないので、これを見るために何度足を運んだことか。
京都のアサヒビール大山崎山荘美術館も、須田さんの「睡蓮」とモネの「睡蓮」と本物のお花の睡蓮が咲くという贅沢な時間が大好きですが、近くて遠いのであまり行けませんでした。


今回の千葉美術館はかなり大規模で、行きたいなあ、でも微妙に千葉って遠いよね(結構、出かけるにあたって面倒くさがりです)と考えあぐねていた所、12月初めに不意に会議出張が入り、これは好い巡り合わせだと行くことにしました。
アートの専門家の友人(前述のメゾンエルメス推薦も彼女)を誘ってみると、ちょうどまだ見ていないとのことで、数年ぶりの再会も果たせ、これも須田さん展のお蔭でした。

展示の仕掛けが沢山ありそれも楽しみの一つですので仔細は述べません。受付では、館内図と作品名は資料をもらえますが、どこにどれがあるかは示されていないので、自分で「あ、これ、ここにあったんだ」「あれ、まだこの部屋には見ていないのが一つあるけど、どこ?」と探すのが本当に楽しいのです♪
そして、見つけた時に期待を裏切らないどころか必ず期待以上の作品が待ち受けているのも、考えてみれば凄いことではないでしょうか。

やはりこの方の作品とインスタレーションに通底する穏やかに小さなものを見つめる真っ直ぐさ、そしてこぼれるようなユーモア、は初めて見た時からメジャーになった現在まで、健在。
ポスターにある「芙蓉」は初出展とのことでした。間近で見ると艶なるかなという風情と柔らかい花弁が眼に融けるようでいて、どこか決然とした、触れられそうで触れられない凛とした空気を孕んでいて、もともと花として好きなのですがこんな強さが潜んでいるんだなと作品を通して気づく思いでした。
お馴染みの「雑草」も沢山生えていました、笑。こんなに沢山あるのは、普段大阪では1〜2本を床にうずくまって愛でてきた人間にはとっても贅沢なこと。

どれもどれも観た後に心が温かいもので満たされる、そんな展示です。
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併催の「須田悦弘の江戸の美」展では、須田さんの選んだ千葉市美術館が所蔵する作品群や今回特別展示されたものが集まり、その展示方法も独特でした。浮世絵の普段気づかない美しさを引き出すようなライティングと見せ方。写楽なども、あまりに人口に膾炙してともすれば飽きてしまう(少なくとも私は大首絵は好みではないのですが)所が、あれ、こんなに綺麗なんだ、と。北斎の富士絵も、とても新鮮に写りました。
飾るだけじゃなくて、生かそうという心意気かなと感じた次第です。

椿の屏風が幾つもあって嬉しい所でした。(江戸時代から随分種類があったようです。こうして見るとやはりバラ科だと実感したり)
屏風や巻物に、そっと添えた須田さんの作品には思わずくすっと笑ってしまうような配置の妙がありました。それがあざとくならないのは何だかアーティストのお人柄でしょうか。
もし生花や本物を同じ場所に配置したとして、作品と同じ精彩を放つ訳ではないのも、アートの持つ力なんだなと感じたひとときでした。

あの蓮のお部屋は家にあったらいいなあ。雑草を壁にひとつ、でもとても元気が出るに違いないのです。

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Author:椿
冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

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