いろは椿
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2011/03/27 (Sun) 真昼の月

shinobubleu.jpg

北京在住の某D氏から頂いたChansons de Parisという三枚組のCDがあって、時々かけています。
(それにしてもこの方とは大分喧々諤々と衝突しましたが、喉元過ぎれば愛すべき所も多いもので。)

昨日何気なく朝食のときに聴いていて、ふと、大学時代の初パリ短期滞在の記憶がフラッシュバックしました。
毎朝サンラザール駅で乗り換える時にパン・オ・ショコラを買って、ヴァンドーム広場の語学学校に向かっていた時の空気とか街の匂いとか。早くパン食べたいな、なんてことも思っていましたが、足早に闊歩しながらこれからの自分の人生どうなるんだろうなと、まあ前途洋々とはいかなくてもそれなりにうまく行くんだろうなんて漠然と甘い考えを持っていたのは確かです。

その後、夢破れて、という程でなくても思った通りには進んだとは言い切れず、ただ、行き当たりばったりの割には出会った方々のお蔭もあって少しずつ明かりは見えてきたように思えます。結局その道中で見えてきている景色をつないでいるのであって、選ばなかった分岐点の先にあった筈の景色と比べることは出来ないのです。

と、消化しているつもりなのですが、因果な性分で、人から受ける期待というものに全て応えようとしたり、旧態然とした環境で育ったせいかいわゆる世間のendless & irresponsibleな追及(進学とか就職とか結婚とか出産とか、さらにその先ってずっと追われるようで、何で訊いてくるのか、どこまでクリアすればいいのかという...)を感知してしまって疲れたなーと思うことも時々あります。遅々としていても自分なりに進んでるんだからいいんじゃない?と、自ら認めないことには、誰かが認めてくれるなんて期待しちゃいけないんですけどね。

さて、ちょっと底まで落ち込んだからまた浮上します。

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2011/03/25 (Fri) 4月の舞浚い会

maizarai0409.jpg

東北・関東地域の大震災から二週間。心の痛む情報を日々目にし耳にする中、これはどこにでも起きうることで、前から言われている南海地震であったなら実家の家族も家屋も築年数からしてまず甚大な影響を受けており、自分にとっての非常事態はまだまだ続いている時期である筈という思いにかられています。
様々な存在を奪われた方々が、せめて日常と言える環境を取り戻す日が一日も早く訪れることを願ってやみません。

こうした時期に随所で公演等の中止等が相次ぐ中ではありますが、来月に予定された舞浚い会は予定通り開催されると伺っていますので、案内を載せることにしました。(鬘衣裳付けではなく、素の会です。)

先生方以外は素人の会であり、私自身、名取名は頂いているもののその一人です。とはいえ、普段から、お稽古に留まらず人様の前で披露するということは、その方々の時間を頂くことだと思っています。
仮に5分ずつ頂いたとして、100人であれば8時間強にも相当する訳ですし、
それだけのエネルギーを頂くにあたって、受け取るだけの自己満足では申し訳ないと思うのです。
また、先生方からいただく日頃のご指導というのも、そのお時間と情熱を割いて頂いている訳ですから、一人一人がその人なりであっても成果として先生に見て頂くことでお返しする機会になります。(対価と技術の交換として割り切るべき類のものではないと思っています。)

等と書きながらどれ程の芸かと言われると非常にお恥ずかしい次第なのですが、ともかく気持ちは高く持って、華美を誇るためではなく、曲がりなりにも芸能にかかわる芯のようなものと万感の思いを込めて表していけたらという気持ちで、お稽古に取り組んでいます。(一部、曲が色事だったりもしますが...それはそれで人間の営みということで)

「山村流・小曲保存会 舞浚いの会」
日時:2011年4月9日(土)午後2時開演(整理券配布は1時頃から)
場所:大阪市立歴史博物館・4階講堂

無料ですが、4/6~5/23まで歴史博物館8階にて特集展示「上方舞・山村流」資料展が開催されることに伴う催しです。そちらの入館料が必要ですのでご理解下さい。

<舞組>

お開き(曲名は当日判明):六世宗家 山村若先生
・上方唄  紀伊の国
・端唄   重ね扇
・上方端歌 夜桜
・地歌   鶴の声
・上方唄  宇治茶
・端唄   わしが思い
・上方唄  ひなぶり
・上方端歌 十日戎
・端唄   梅と松とや
・上方唄  秋の夜
・地歌   朝戸出
・地歌   春日影
地歌   竹生島 山村郁子先生

他のご出演の方々は個人名ですので掲載を割愛します。
-------------------------------------------
小曲中心ですので、殆どの曲が2~5分で展開し、全体の目処は1時間半くらいです。
私自身は、端唄「わしが思い」と地歌「春日影」の二曲にて舞わせて頂きます。

お稽古 |


2011/03/09 (Wed) 悩みは尽きず

oiseau.jpg

とある見立てでは、私は中身が男性なのだそうです。(*いわゆるおじさん化している訳ではありませんし、ジェンダー論でもありません)
そういうこともあり、普段はこれでもなるべく一歩退いておくよう心がけていますが、本性は安易に露呈するのがつらいところです。個人主義ですし。仮想に仮想を塗り込められるようにならないと、特に艶物への道は遠いですね。

鬘衣裳付けの本舞台というのは、「八千代獅子」というご祝儀曲で去年初めて出して頂きましたが、その後周りからいろいろ感想を頂き、もちろん白塗りのお化粧や衣裳を誉めて頂くのも単純に嬉しかったのですが、何より嬉しかったのは、手獅子が似合うという言葉でした。舞としては稚拙もいい所だったと自覚していましたので、そういう風に言ってもらったことは有難いと感じました。

なかなか大きな舞台に立てる環境ではないのですが、素のお浚い会でもとにかく板の上に立ったら怖い位に本人が透けるのが舞台だと思って、観る側としても日々拝見しています。女性らしい楚々とした風情には憧れますが、そういう触れなば落ちんという色と、芯を強く持つというのはどう両立するのか悩みながらのお稽古の日々です。あまり頭で考えても仕方ないことなのですが。

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2011/03/06 (Sun) 鏡

ume_20110306231636.jpg

大学三年の春休み。初めてパリに一ヶ月行かせてもらった時、ちょうどチェン・カイコー監督の映画「覇王別姫」が公開されていました。当時は映画狂いで、これは日本でも既に観て気に入っていた作品だったのです。ぜひフランス語字幕でと思い、語学学校の仲間と4人で鑑賞しました。
見終わって、同級生(ドイツ人)が一様に訊いてきたのは「ねー、なんで馬が進まないって言ってたの?」。

ご覧になった方には自明ですが、この作品は項羽と虞美人をテーマにした京劇を演じる俳優達(男優と女形)の愛憎と彼らを取り巻く当時の中国の政情を描いたものです。いわゆる四面楚歌の故事は、私自身は高校の漢文で習いましたが、「虞や虞や 汝をいかんせん」の部分であったり、その前の、馬(騅)が項羽を慕って動かない部分に、いたく感動したものでした(*悲恋と動物に弱いのは三つ子の魂)。

さて、その時に説明しようとしていかに苦労したか、ご想像に難くないでしょう。筋だけは説明できても、詩の切なさを伝えられたとは思えません。(何で馬が?と首を捻り続ける人もいました。)その時初めて、ドイツでは中国史をそんなに(殆ど)習っていないということも認識したのでした。

逆もしかりなんですよね。日本で世界史科目として習うヨーロッパは、当の国々からすれば大きな事項を飛ばしていることもあるでしょうし、ある事項に対する感覚は背景を伴って変わってしまうのですから。

論の飛躍と言われようと、この時のことを思い出す度に、現代日本の伝統芸能の観客ということについてふと考えてしまうのです。

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椿

Author:椿
冷静と情熱の間で彷徨う日々です。解らなかったことが水滴同士のようにぴたっとつながる瞬間が好き。お仕事は横文字に浸かって、趣味で上方舞を続けています。

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